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国産電算機のピンアサイン
映像端子編その 1


もくじ

はじめに

ディスプレイへ映像を映したい場合、映像端子の形状やピン数の他に、/HSync ( 水平同期信号 ) の周波数や解像度、信号レベルの違いが影響する事も有りますので、注意して下さい。


映像端子 ピンアサイン
 ( Dreamcast、SEGA SATURN、Play Station ) 

次に、Dreamcast、SEGA SATURN、Play Station の映像出力端子のピンアサインを示します。表中、最も左端の数字はピン番号です。

映像端子 ピンアサイン
 ( Dreamcast、SEGA SATURN、Play Station ) 


Dreamcast
AV OUT
SEGA
SATURN
AV OUT
Play
Station
AV MULTI
OUT



SEGA
独自
SEGA
独自
※1
SONY
独自



参考写真
-1
参考写真
-2
参考写真
-3
1 GND CSync Green
or
Y
2 Audio-R Audio-L Red
or
Pr
3 Audio-L Audio-R +5V
4 +12V +5V Blue
or
Pb
5 +5V Red RGB
GND
6 select1 Green C
 ( 彩度 ) 
7 select2 Blue Video
or
CSync
8 /VSync Video Y
 ( 輝度 ) 
9 /HSync Y
 ( 輝度 ) 
Audio-R
10 CSync C
 ( 彩度 ) 
Video
GND
11 C
 ( 彩度 ) 
- Audio-L
12 Y
 ( 輝度 ) 
- Audeio
GND
13 Video - -
14 Blue - -
15 Green - -
16 Red - -
  • ※1
    俗に miniDIN 10 ピン端子と呼ばれている形状の端子だが、端子の製造メーカー毎に形状が微妙に異なるので、よく確認する必要が有る。なお、丸型の DIN 端子そのものの規格に関する補足事項は、こちらの記事を参照の事。

Dreamcast の補足

Dreamcast AV OUT は、select ピンの設定により出力映像の信号が異なります。

select ピンの補足
select1 select2 Mode
Open Open Video
Open GND 15kHzRGB
GND Open 15kHzRGB
GND GND VGA

映像端子 ピンアサイン
 ( RGB マルチ端子、D 端子、S 端子 ) 

次に、RGB マルチ端子、D 端子、S 端子の映像出力端子のピンアサインを示します。表中、最も左端の数字はピン番号です。

映像端子 ピンアサイン
 ( RGB マルチ端子、D 端子、S 端子 ) 


RGB
マルチ
※1
D 端子 S 端子



JIS
C 5591
※2
JEITA
CPR-1201
相当
※3
※4
※9
JEITA
RC-5237
※10
※11
CP-1203A
※12
CP-4120A
※13
JEITA
RC-5203A
※10
※14
CP-1203A
※12



参考写真
-1
参考写真
-2
参考写真
-3
1 Audio IN
A Channel
※5
Y Y GND
2 Audio OUT
A Channel
※5
Y GND C GND
3 Audio IN
Common
GND
Pb Y
 ( 輝度 ) 
4 Audio OUT
Common
GND
Pb GND C
 ( 彩度 ) 
5 Audio IN
B Channel
※5
Pr -
6 Audio OUT
B Channel
※5
Pr GND -
7 Video IN
or
CSync IN
Common
GND
予備線
1
-
8 Video OUT
or
CSync OUT
Common
GND
識別信号
1
-
9 Video IN
or
CSync IN
識別信号
2
-
10 Video OUT
or
CSync OUT
予備線
2
-
11 AV
Control
IN
 ( OUT ) 
※6
識別信号
3
-
12 Ym IN
 ( OUT ) 
※7
プラグ
挿入検出
GND
-
13 Red
GND
予備線
3
-
14 Ys,Ym
Common
GND
プラグ
挿入検出
-
15 Red
IN
 ( OUT ) 
- -
16 Ys IN
 ( OUT ) 
※8
- -
17 Green
GND
- -
18 Blue
GND
- -
19 Green
IN
 ( OUT ) 
- -
20 Blue
IN
 ( OUT ) 
- -
21 Plug
Shield
- -
  • ※1
    受信機や周辺機器の端子部へ表示する際の名称。一般に「RGB21 ピン」などと呼称される。
  • ※2
    昭和六十三年 ( 1988 年 ) に制定、平成十八年 ( 2006 年 ) に廃止された規格。
  • ※3
    平成十五年 ( 2003 年 ) に廃止された規格。
  • ※4
    受像機 ( ディスプレイ ) 側の定義を記載。但し、括弧内は周辺機器 ( 信号を送信する機器 ) の定義とする。
  • ※5
    ステレオの場合、A Channel がステレオの左、B Channel がステレオの右。二か国語又は独立音声では、A Channel が主音声、B Channel が副音声。
  • ※6
    Audio 信号及び Video 信号を内部の信号又は外部からの信号に切り換えるための制御信号。
  • ※7
    内部の RGB 信号を中間調 ( ハーフトーン ) にするための制御信号。
  • ※8
    RGB 信号を内部の信号又は外部からの信号に切り換えるための制御信号。
  • ※9
    JIS 規格上、使用配線の仕様は、RGB 信号、Video 信号、Ym 信号、Ys 信号は、同軸か映像用シールド線、音声信号は音声用シールド線 ( 被覆色は A Channel が黄と灰、B Channel が緑と茶 ) 、AV Control 信号は音声用シールド線か絶縁単線とする。
  • ※10
    端子の物理的形状の規格。
  • ※11
    俗にアンフェノールハーフピッチやセントロニクスハーフピッチ、ベローズハーフ、ハーフリボンなどと呼ばれている形状の端子。製品としてはスリーエム ジャパン株式会社の MDR シリーズ、ヒロセ電機株式会社の DXLM シリーズが有る。
  • ※12
    端子の電気的特性の規格。
  • ※13
    D 端子に特有な部分の規格。
  • ※14
    端子は規格上、誤挿入防止の突起が外側に出ているのが正式な形状だが、一般的に誤挿入防止の突起が内側に有る、いわゆる miniDIN 4 ピンの端子を転用する事が少なくない。
    よって、オス側の端子とメス側の端子を接続する前に、後から取り外しに支障が出ないよう、メス側の端子に十分な切り欠きが有るか確認が必要である。なお、丸型の DIN 端子そのものの規格に関する補足事項は、こちらの記事を参照の事。

RGB マルチ端子の補足

昔の RGB マルチ端子を装備しているディスプレイへ映像信号を入力する場合、AVcontrol 信号と Ys 信号を H レベルにしないと RGB 信号入力モードに切替わらない事があります。

そのような場合、次に示す一覧表を参考に抵抗でプルアップして下さい。

RGB マルチ端子の識別信号補足
識別信号の
名称
入力レベルの解説および分圧の参考計算式

AV Control
信号

正論理。L レベル ( 0〜0.4VDC ) で内部の信号、H レベル ( 3〜5VDC ) で外部からの信号。入力インピーダンスは 22kohm 整合。

抵抗は 22kohm 以上と規定されているので、+5V の電源を用いる場合は 22kohm 以上の抵抗を+5V と AVcontrol の間へ直列に挿入する。

Ym 信号

負論理。L レベル ( 0〜0.4VDC ) でフルトーン、H レベル ( 1〜3VDC ) で中間調 ( ハーフトーン ) 。入力インピーダンスは 75ohm 整合。

簡易的に H レベルとする際、+5V の電源を用いる場合は分圧させるとよい。計算式は次の通り。
+5V×{75ohm/(R1+75ohm)}=+3V
R1 を求めるが、計算すると 50ohm となるので、50ohm 以上 ( 現実には、10kohm 程度で良いと思われる ) の抵抗を+5V と Ym の間へ直列に挿入する。

Ys 信号

正論理。L レベル ( 0〜0.4VDC ) で内部の信号、H レベル ( 1〜3VDC ) で外部からの信号。入力インピーダンスは 75ohm 整合。

簡易的に H レベルとする際、+5V の電源を用いる場合は分圧させるとよい。計算式は次の通り。
+5V×{75ohm/(R1+75ohm)}=+3V
R1 を求めるが、計算すると 50ohm となるので、50ohm 以上 ( 現実には、10kohm 程度で良いと思われる ) の抵抗を+5V と Ys の間へ直列に挿入する。


D 端子の補足

D 端子の識別信号補足
識別
電圧
識別信号 1
走査線数
 ( 有効走査線 ) 
識別信号 2
走査方式
識別信号 3
アスペクト比
0V 525
 ( 480 ) 
60i
 ( インターレース ) 
4 : 3
+5V 1125
 ( 1080 ) 
60p
 ( プログレッシブ ) 
16 : 9
+22V 750
 ( 720 ) 
- 4 : 3
レターボックス

参考文献

JEITA の各種規格書

  • CP-1203A AV機器のアナログ信号の接続要件
  • RC-5203A Y/C ( S映像 ) コネクタ
  • RC-5224A 電子機器用ID形コネクタ
  • RC-5231A 電子機器用ピンプラグ・ジャック
  • RC-5237 デジタル放送映像信号用(Y,Pb,Pr)接続用D端子コネクタ
  • ディスプレイ装置カタログ用語集

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