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国産電算機のピンアサイン
初期の 3.5 型 FDD 26 ピン端子編


もくじ

はじめに

3.5 型 FDD は、ソニー株式会社が昭和五十五年 ( 1980 年 ) の年末に発表しました。

歴史の詳細については参考文献を参照して頂くとして、初期の 3.5 型 FDD と現在一般的に見かける PC / AT 互換機用の 3.5 型 FDD を比較すると、ピンアサインに違いが有ります。次に、ピンアサインの一例を示します。


FDD 端子は端子形状とピン数にいくつかの種類がありますので、注意してください。

また、端子形状やピン数が同一であるにも関わらずピンアサインが反転 ( この状態を俗に、「反転ケーブル」や「反転コネクタ」などと呼ぶ ) している事も有ります。詳細は工作室の記憶様の「コネクタの種類とピン番号」、にが HP 様の「MSX の FDD READY 信号の考察と検証」という記事を参照して下さい。

端子や電線の物理的形状の規格は内蔵型 FDD の場合、ボックス型ピンヘッダ端子は JEITA RC-5224A 相当品、電線はスリーエム ジャパン株式会社の 3365/26 相当品が基本になると思われます。

余談になりますが、FDD に使用するスイッチング電源は「最新フロッピ・ディスク装置とその応用ノウハウ」によると、無負荷から最大負荷までのステップ変動に強く、かつ、そのスイッチング周波数は FDD が使用する 62.5kHz から 250kHz を避けて出来るだけ低めにすると良いようです。


FDD 端子 ピンアサイン
 ( ソニー製 FDD 26 ピン形 ) 

ソニー株式会社が最初に発表した 3.5 型 FDD は OA-D30V / 31V で、ディスク回転数 600 回転、片面、70 トラック、データ転送レート 500kbit / sec、手動式シャッター仕様という、当時は勿論のこと、その後の歴史を見てもかなり特殊といえる仕様でした。

OA-D30V / 31V の次に製品化されたのが OA-D32V / 32W で、ANSI ( 米国国家規格協会 ) へ規格化を提案する目的も有ってディスク回転数 300 回転、片面または両面、80 トラック、データ転送レート 500kbit / sec、自動式シャッター仕様となりました。これがのちの 3.5 型 FDD の原型となる仕様です。

OA-D32V / 32W ではトラック数が 70 から 80 へ増加していますが、これはディスク側も含め内周側に拡張する事で実現しています。

OA-D32V / 32W までの機種ではデータ転送レートが 500kbit / sec、端子も 26 ピン型だった為、5.25 型 FDD をそのまま置き換えるには不向きでしたが、置換しやすい様にデータ転送レートを 250kbit / sec、端子を 34 ピン型としたのが OA-D33V / 33W です。

次に、OA-D30V / 31V と OA-D32V / 32W のピンアサインを示します。表中、最も左端の数字はピン番号です。

FDD 端子 ピンアサイン
 ( ソニー製 FDD 26 ピン形 ) 

ソニー
OA-D30V
ソニー
OA-D31V
ソニー
OA-D32V
OA-D32W



日本航空電子工業
PS-26SE0-D4P1-1C 相当品



参考写真
なし
1 GND Motor ON Motor ON
2 Drive Select 0 Drive Select 0 Drive Select 0
※1
3 GND Disk Change Disk Change
4 Drive Select 1 Drive Select 1 Drive Select 1
※1
5 GND DISK CHANGE
RESET
※2
DISK CHANGE
RESET
※2
6 Direction Select Direction Select Direction Select
7 GND GND GND
8 Step Pulse Step Pulse Step Pulse
9 GND GND GND
10 Write Data Write Data Write Data
11 GND GND GND
12 Write Enable
※3
Write Enable
※3
Write Enable
※3
13 GND GND GND
14 Head Load Head Load Head Load
15 GND GND GND
16 Non Connected Side Select
※4
Side Select
※4、※5
17 GND GND GND
18 Index Index Index
19 GND GND GND
20 Track 00 Track 00 Track 00
21 GND GND GND
22 Write Protect Write Protect Write Protect
23 GND GND GND
24 Read Data Read Data Read Data
25 GND GND GND
26 Ready Ready Ready
  • ※1
    2 本の Drive Select 信号を二進数で切り替える事により、FDD を 4 台接続出来る様になっている。
  • ※2
    DISK CHANGE 信号と連動する信号で、この信号が L レベルの時にディスクを挿入すると DISK CHANGE 信号が H レベルとなって本体側に認識される。
  • ※3
    別名、Write Gate 信号。元々の仕様書ではこちらの名称で記載されている。
  • ※4
    別名、Head Select 信号。元々の仕様書ではこちらの名称で記載されている。
  • ※5
    OA-D32V では、Non Connected となっている。

ソニー OA-D32V、OA-D32W の補足

ソニー OA-D32V、OA-D32W は、2 本の Drive Select 信号を二進数で切り替える事により、FDD を 4 台接続出来る様になっています。

Drive Select 信号の補足
Drive Select 0 Drive Select 1 ドライブ番号
High High Drive 1
Low High Drive 2
High Low Drive 3
Low Low Drive 4

FDD 端子 ピンアサイン
 ( シチズン製 FDD 26 ピン形 ) 

シチズン時計株式会社が初期に製造した 3.5 型 FDD についても、ピンアサインが少々独特な仕様でした。次にその例を示します。

表中、最も左端の数字はピン番号です。

FDD 端子 ピンアサイン
 ( シチズン製 FDD 26 ピン形 ) 

シチズン
0SDA-30D



日本航空電子工業
PS-26SE0-D4P1-1C 相当品



参考写真
なし
1 +5V
2 Index
3 +5V
4 Drive Select 0
5 +5V
6 Disk Change
7 +5V
8 Ready
9 Media
※00
10 Motor ON
11 Density
12 Direction Select
13 GND
14 Step Pulse
15 GND
16 Write Data
17 GND
18 Write Enable
※00
19 GND
20 Track 00
21 GND
22 Write Protect
23 GND
24 Read Data
25 GND
26 Side Select
※00
  • ※1
    どのような目的の信号なのかは不明。
  • ※2
    別名、Write Gate 信号。
  • ※3
    別名、Head Select 信号。

参考文献


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