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映像信号を PAL で出力する


もくじ

はじめに

ドリームキャストの本体には、日本国内向けのほか欧州向けもあります。欧州向けの本体でゲームを遊ぶために日本国内用のテレビモニタへ画面を映そうとすると、色が白黒になったり、画面が流れたりします。

これは、ドリームキャスト現役当時に使用されていたアナログカラーテレビ放送の規格が日本と欧州では異なる事に起因します。日本は NTSC でしたが、欧州は多くの地域で PAL が用いられていました。なお北米も同じ NTSC でしたが、北米と日本の規格を比較すると、厳密には違いが有りました。

欧州在住のゲーマーの中には、日本の NTSC 版のゲームが出来るように、日本国内向けのドリームキャスト本体を輸入して改造している方が居る様なのですが、そのままでは現地のテレビモニタでは映すことが出来ません。

しかし、改造すれば PAL 信号を出力可能になり映すことが出来るとされています。今回は PAL 信号が本当に出力可能なのか実験したので、その結果を公開します。


改造の手順

PAL 出力化への改造手順
順序 説明文

1

最初にドリームキャスト本体を分解して、内部のマザーボードを取り出します。

2

マザーボードを裏返して、AV OUT 端子の辺りを見てください。

3

よく探すと、「R422」というシルク印刷が有ります。通常、日本国内向けの本体ではオープンの状態になっています。

4

「R422」に 0 ohm のチップ抵抗を実装するか、錫メッキ線か何かでブリッジして、元通り組み立ててください。

これで PAL 信号を出力する様になります。NTSC 信号と切り替えたい場合は、チップ抵抗の代わりにスイッチを繋ぐと良いでしょう。

どうやって PAL 信号の画面を見るのか、ですが、コンポジット入力が可能なキャプチャボードやディスプレイなどで極一部、NTSC 信号と PAL 信号のどちらでも入力可能な製品も有りますので、そういった製品を使うと良いでしょう。


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