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いわゆる SoftAP の使い方
この記事は、無線 LAN 経由でインターネットへ接続したい機器が有るが、有線 LAN しかなく、Wi-Fi のアクセスポイントなどが無いという場合に、Windows8.1 または 10 が起動可能なパソコンそのものを簡易的な Wi-Fi のアクセスポイントにしてしまう方法の解説です。
特定の条件を満たしたパソコンさえ用意すれば、nintendo3DS やスマホ、タブレットなどをパソコン経由で外部のネットワークへ接続する事が可能になります。要は、スマートフォンの移動通信システム ( モバイル回線 ) を使ったテザリング機能の、固定通信システム ( 有線ネットワーク回線 ) 版です。
SoftAP を使うのに必要な特定の条件とは、次の通りです。
- Wireless Hosted Network 対応の無線 LAN アダプタを使用できるパソコン
- オペレーティングシステム ( OS ) として、Windows8.1 または 10
- オペレーティングシステム上の管理者権限 ( アカウント )
- パソコン本体とスイッチング HUB を接続する為の UTP ケーブル ( LAN ケーブル )
- 無線 LAN 経由で接続する機器は、無線 LAN の暗号化方式として WPA2-PSK に対応している
OS としては Windows7 も機能を持っていますが、既に Microsoft のサポートが終了しておりセキュリティ面の問題が考えられる事から、この場では解説しません。
SoftAP は機能面でいくつか制限が有り、例えば暗号化方式は WPA2-PSK のみ対応しており、WEP などには対応していません。
その他、パソコンをシャットダウンしたり再起動したりすると SoftAP は最初から設定し直す必要が有る、SoftAP ではステルス SSID や帯域などの細かい設定は不可能などの制限も有ります。
次に、実際の設定方法を解説します。最初は、Windows10 搭載パソコンの場合。
Windows10 搭載パソコンでの設定方法 |
参考写真 |
説明文 |
参考写真 なし |
「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。
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参考写真 なし |
「設定」内に有る「ネットワークとインターネット」をクリック。
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参考写真 なし |
「モバイル ホットスポット」を開き、「インターネット接続を共有する」タブから「Wi-Fi」を選択します。
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参考写真 なし |
先述したタブよりも下にある「編集」ボタンをクリック。
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参考写真 なし |
ネットワーク名、パスワード、使用帯域 ( 2.4GHz か 5GHz ) を設定し、「保存」ボタンを押して保存します。
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参考写真 なし |
「インターネット接続を他のデバイスと共有します」のスイッチをクリックし ON にします。
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参考写真 なし |
無線 LAN 経由で接続したい機器は、無線 LAN の暗号化方式を WPA2-PSK に設定し、その他、使用帯域などを設定します。
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これで SoftAP が使用可能になります。
続いて、Windows8.1 搭載パソコンの場合。
Windows8.1 搭載パソコンでの設定方法 |
参考写真 |
説明文 |
参考写真 なし |
スタートメニューを右クリック後、「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。
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参考写真 なし |
ユーザーアカウントに関する警告が出ますが、「はい」ボタンをクリックします。
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参考写真 なし |
プロンプト画面が出たら Wireless Hosted Network を許可する為に、次のコマンドを入力して Enter キーを押下します。
- netsh wlan set hostednetwork
mode=allow
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参考写真 なし |
次は SSID を設定する為に、次のコマンドを入力して Enter キーを押下します。
- netsh wlan set hostednetwork
ssid=********
"********"の部分は、自分で文字列を決めて入力しましょう。
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参考写真 なし |
パスワードを設定する為に、次のコマンドを入力して Enter キーを押下します。
- netsh wlan set hostednetwork
key=******** keyUsage=persistent
"********"の部分は、自分で文字列を決めて入力しましょう。なお暗号化方式が WPA2-PSK の為、ASCII コード ( 半角英数字 ) で、任意の 8 文字から 63 文字の間の文字数で設定します。
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参考写真 なし |
実際に稼働させる為に、次のコマンドを入力して Enter キーを押下します。
- netsh wlan start hostednetwork
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参考写真 なし |
無線 LAN 経由で接続したい機器は、無線 LAN の暗号化方式を WPA2-PSK に設定し、その他、使用帯域などを設定します。
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これで SoftAP が使用可能になります。
先述した設定を行えば SoftAP が稼働して接続が可能になる筈ですが、接続できない場合は次の設定を試行すると接続が可能になる事が有ります。
Windows8.1 搭載パソコンでの設定方法 |
参考写真 |
説明文 |
参考写真 なし |
「Windows8.1 搭載パソコンの場合」に記載した設定を済ませた後、「スタートボタン」を右クリック後、スタートメニュー内の「ネットワーク接続」をクリックします。
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参考写真 なし |
「ネットワーク接続」内に新規作成された無線 LAN に関わる接続設定を右クリックして、「プロパティ」を選択します。
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参考写真 なし |
プロパティ画面が開いたら、「ネットワーク」タブで次の設定を行います。
- IPv6 のチェックを外して無効化
( SoftAP は IPv6 に対応していない模様 )
- IPv4 のプロパティを開き、IP アドレスを「192.168.137.1」、サブネットマスクを「255.255.255.0」に固定
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参考写真 なし |
「ネットワーク」タブでの設定が終了したら、続いて「共有」タブで「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」へチェックを入れます。
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参考写真 なし |
設定が終了したら「OK」ボタンをクリックして、設定を完了させます。
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参考文献
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